りんぶるのザレイズ気がむいたらね

思いたった時に書きたいことを書いて去るだけのブログです。ゆっくり暇をつぶしていってね。

リッドとレイスと秋沙雨の話

こんにちは!

極光クロスオーバーが来ましたね!!来ましたよ!!





最近当たり前になってたけど原作では見られない仲間としての共闘。胸が熱くなるな……



今回はタイトル通り秋沙雨の話をします!


秋沙雨とは

今さら語るまでもないんですけど、シリーズおなじみの連続突き攻撃です。

だいたい技の終わりに大きく飛び上がりながらの斬り上げが付いてるけど、使用者によっては飛び上がらない



初代主人公クレス・アルベイン氏から脈々と受け継がれる伝統的な術技のひとつですね。


エターニアではリッドさんとレイスが共通で使える技のひとつです。

もうひとつは風雷神剣。レイスさん技4つしかないのにそのうち2つが主人公とかぶっとるんよ

残り2つの技は専用技の爪竜斬光剣と呪われし爪竜連牙斬



リッドさんの秋沙雨よりレイスの秋沙雨のほうが1HIT多かったり、レイスは最初から秋沙雨を使えるのに対してリッドさんは散沙雨などの技を使い込まないと秋沙雨を覚えなかったりと、レイスのほうが一枚上手な雰囲気が出てる

リッドさんが雷神剣使ってる時に風雷神剣使うのがレイスだからな……



ただ、エターニア原作では秋沙雨に焦点が合うことはありません。

イベントとかスキットとか特にない


じゃあどこで焦点が合うのかっていうと漫画版とドラマCD版です。


原作では超重要なわりにあっさりしてる2人の関係性を掘り下げるにあたって、なぜか2作とも秋沙雨を軸にしてそれぞれの角度から丁寧に描写してくれてるんですよ。

これから順番に語りまくるから聞いてほしい


今回はネタバレ注意なんて日和ったことは言わず、読者の皆様を全員この世の果てまで引きずり回すつもりで語るよ!

ざっくり人物紹介


リッド・ハーシェル

エターニアの主人公。辺境にあるラシュアン村で猟師をやって静かに暮らしていたが、幼なじみのファラちゃんと空からやってきた謎の女の子・メルディちゃんについて行く形でしぶしぶ旅に出る。

幼いころに入ってはいけないと言われていたレグルスの丘に立ち入ったせいで、村が壊滅して唯一の家族だった父も失った過去がある。

そのため、「何も起きないのがほんとの幸せ」というのが今の信条で、身の丈に合わないことはせずにただ毎日を平和に過ごしていた。

世界を救うための大晶霊集めもただの猟師である自分の手には余りすぎるのでできることならやりたくないけど、ファラちゃんがどこまでも行くし頼みの綱の王様もあてにならないしで流れのままに旅を続ける。


その後2つの世界の大晶霊を集めて決戦に向かったものの、黒幕シゼルの闇の極光術の前になすすべもなく敗れてしまう。そこにかつて袂を分かったはずのレイスが駆けつけて助けてくれたが、レイスは命を落としてしまった。

レイスの命がけの行動と「大切な人を守れ」という言葉に影響を受けて、大切な人が生きる世界を守るために自分から積極的に行動するようになる。



・レイス

リッドさん達が旅の途中で出会ったやたら博識で腕の立つ商人。風の大晶霊シルフを仲間にする時に手を貸してくれた。

正体はインフェリア王国の元老騎士レイシス・ルエイン。

リッドさん達を対面世界セレスティアのスパイだと思っている国王の命を受けて、リッドさん達に剣を向ける。

リッドさん達に敗れた後は実はレイスも世界を救うために行動していて、リッドさん達のピンチに駆けつけて自分の命と引き換えに守り抜いた。


本当の名前はレイシス・ルエインじゃなくてレイシス・フォーマルハウト。

平民の母を持つ国王の隠し子で、親友のインフェリア衛兵長ロエンや腹違いの妹のアレンデ姫すらその事実は知らない。

お母さんは正妻である王妃様とのゴタゴタのせいでレイスが子どものころに自殺してしまっている。その影響で、インフェリア人の常識である「王様は絶対に正しい」という認識に心の底では疑問を抱いている。ちなみにここらへんは作中ではほぼ語られない

平民でありながら王国に逆らってでも世界を救おうとするリッドさん達からは非常に大きな影響を受けた。



漫画版と秋沙雨

全9巻。うまくリンク貼れなかったからとりあえず画像を貼っとくけど、ブックオフとかで全巻セットがまだ見つかるので今からでもぜひ読んでほしい




原作の物語を漫画サイズにうまくまとめてくれてるだけでなく、単純なクオリティもめちゃくちゃ高いので超絶おすすめです。

ちょっとした表情とかセリフの見せ方が超うまい。魔神剣一発で民家の壁に穴が空くような激しい戦闘描写もアツいぞ!


あと読者から作者の小池陽子さん宛てにキール好きかと質問がきたというエピソードがある程度にはキールくん関連の描写が秀逸。ぜひぜひ読んでみてくれ




漫画版エターニアでは、風の大晶霊シルフに認められた後、リッドさんがレイスから剣術を教わっているシーンで秋沙雨が登場します。


最初は正体不明かつファラちゃんといい感じに見えるレイスのことは気に食わなかったリッドさんだけど、シルフ戦でレイスの見事な剣技と的確なアドバイスを目の当たりにして彼を認めるって流れがこの前にあるよ



リッドさんは秋沙雨の11連突きの習得に苦戦しますが、レイスは「すぐものにできるさ」と笑いかけます。




時は流れてファロース山で元老騎士レイシス・ルエインと対峙することになったリッドさん達。

窮地に陥ったファラちゃんと交代する形でリッドさんとレイシスの一騎討ちになります。



撮影環境が劣悪すぎてセリフが一部切れちゃってるけどどうかお許し願いたい


あんまりたくさん中身を載せるのはどうかと思うけど、ここのファラちゃんの語りかけ方とか、恐ろしい表情で斬りかかるもののトドメを刺すことはできないレイシスさんとか、マジのガチで最高なんですよ……

ファラちゃんに迫るレイシスの剣は明らかに横薙ぎの首刎ねコースなのに、実際はファラちゃんの髪が切れただけなんだよな……最後の一撃が出せてない……




一騎討ちでリッドさんが体勢を崩した瞬間を狙って風雷神剣を叩き込むレイシス。

「…信じるものがあるからこそ 人は強くなるのだ…」


しかしリッドさんはレイシスの風雷神剣を見事に防いでいて、かつてレイスから教わった秋沙雨で反撃します



↓このシーンなんですけどちょっと擬音に注目してほしい


リッドさんの秋沙雨、11連突きになってるんですよ。


そうです……レイスの言った通り、リッドさんは見事に秋沙雨をものにしてみせたんです……


ちなみに敗れたレイスの視線の先には、リッドさんが信じるものとしてファラちゃんがいます。

リッド・ハーシェルはいつだってそうだよなあ

レイシスさん側から考えても、国王の言葉を心から信じているわけじゃないから強くなれないとも受け取れる




レイスの正体は王国の騎士で今は敵なんだけど、教えてくれた技やリッドさんの実力を信じてかけてくれた言葉は本物だったわけです。

リッドさんもあの時一緒に行動したレイスのことを信じているからこそ、レイスと別れた後も習得できるまで練習を続けたし、本人との戦いの中で彼から教わった秋沙雨を使うんですよね。


つまり、リッドさんとレイスは嘘の上に成り立つ仲間関係だったけど、少なくとも剣術の稽古をしていたあの瞬間はお互いのことを心から信頼していたってわけです。

漫画版の秋沙雨は、言うなれば2人の信頼の証みたいなものですね。


これについて語彙力をすべて削ぎ落とした状態で語ると「良い…………」もしくは「最高」になります。極光術士と学ぶ限界オタクの鳴き声


そんな漫画版秋沙雨ですが、この後もう一回出番があります。

それはアイメンでのヒアデス戦


アイメンの街を壊滅させた強敵ヒアデスとの戦闘で、リッドさんがヒアデスにトドメの一撃として秋沙雨を使うんですよ。


この時レイスとは敵として戦ったきり会ってないのでまだ和解してません。でもレイスに教わった秋沙雨は使うんだよな



それに加えて、このヒアデス戦前後のリッドさんってエターニアの物語の中でも珍しい状態なんですよ。

わかりやすく言うとめちゃくちゃ怒ってます

そりゃあなんの罪もない街の人が大量虐殺されたらだいたいのテイルズキャラはめちゃくちゃ怒るわって話だけどそうじゃないんだ



リッドさんって、あんまり感情をむき出しにするタイプの人じゃないんですよ。

そんなリッドさんが例外的に感情を爆発させるタイミングがあって、それがファラちゃんのピンチと故郷の惨劇を思わせる街の壊滅なんです。

漫画版ではまだある程度落ち着いた感じだけど、原作ではヒアデス戦前のボイスが完全にガチギレしてる時のそれなのでよかったら聞いてみてほしい。

あとペイルティって街が氷漬けになってる時のスキットでも街を凍らせた氷の大晶霊セルシウスに対して怒りの感情をあらわにしているリッドさんが見られるからどうせ原作に触れるならそっちも見て


義憤に燃えるリッドさんの必殺技として秋沙雨が再登場するのも、漫画版エターニアの熱いポイントですね。



ドラマCD版と秋沙雨



LEVEL ONEからFINAL LEVELまでの全5巻。

こちらも漫画版と同じく貴重ですが探せばまだなんとか見つかります。


原作とは良くも悪くも展開が違うところがあるけど大筋は一緒ですね。

ちなみに原作では牧歌的なビジュアルの裏に隠されている強烈な闇とかエグみが、ドラマCD版ではほぼオブラートなしで襲いかかってくるよ!


実質レイス外伝。レイスが抱えていた苦悩や彼が受けたセイファートの試練の内容など、彼についての補完がめちゃくちゃ入ってます。原作でやれや!


レイス以外でいうとファラちゃんの心情描写、フォッグさんやキャプテンのかっこいい見せ場、レイスの親友のロエンさんについての掘り下げなどもあります。

大砲で撃たれても「煙てえじゃねえか」ですませる不死身のフォッグと出会えるのはドラマCD版だけ!


原作のサブメンバー中心にみんなすごく活き活きと描かれている一方で、王立天文台のゾシモス台長は相当クズになっててかわいそう


ドラマCD版のリッドさんは原作の人生悟りッドさんよりも普通の青年感が強いです。原作とはまた違った味わいがある





ドラマCD版についての説明はこのぐらいにしといて、秋沙雨のお話。



大晶霊を集めるために王都からお尋ね者状態で飛び出してきたリッドさん達の前に、かつて出会った商人のレイスが姿を現します。


自分達が指名手配されていると知ったうえでシルフ探しに協力するというレイスのことを怪しむリッドさん。

でも気さくで博識なレイスはあっという間にファラちゃんやメルディちゃんと打ち解けていきます。

リッドさんも剣の腕を褒められてすっかりご満悦


そしてある日、商人の街バロールで武器選びをしていたリッドさんは、よくわからないまま自分に合ってるかどうかわからない高い武器を買わされそうになります。


そこにレイスが割り込んで助け舟を出してくれたことが、リッドさんがレイスに完全に心を許すきっかけとなるんですね。

レイス「いいかリッド。武器には突きと斬り、ふたつの属性がある。自分にはどちらが向いているか、それを考えなければ、値段ばかり高い武器を買っても意味がない」

リッド「どっちが向いているか、って言われてもよぉ……」

レイス「考えるんだ」

リッド「別に意識して使い分けてるわけじゃねぇし……」

レイス「秋沙雨」

リッド「秋沙雨?ああ、ありゃあ便利な技だよな。弾数が多いから安心して……ああ……」

レイス「だろう?ということは君に最適な武器は……」

リッド「おっさん!こっち、こっちに変えてくれ」


余談ですが、この後のレイスと商人のやり取りは原作でファラちゃんを助けてくれた時とほぼ同じです。

ドラマCD版ではこの後に罰金の額をだいぶ盛って伝えたことをリッドさんにこっそり教えるおちゃめなレイスがいるんだけど、原作のレイスが言ってた罰金1000ガルドはガチだったのかサバを読んでいたのかどっちなんだ……




レイスとすっかり打ち解けたリッドさんは彼に剣の稽古をつけてもらうようになるんですけど、そこで追い詰められると秋沙雨を出すクセを指摘されます。

レイス「だから追い詰められてつい秋沙雨を出してしまう気持ちはわかるが……」

リッド「ついってわけでもねぇけどさあ」

レイス「いいから!秋沙雨は、技の終了時に多大な隙ができる。万が一防御されたら直後に致命的な一撃が来るぞ

リッド「うーんたしかに……」

レイス「しかし秋沙雨は有効な技だ。つまりは連携、だな」

リッド「そうか!技の終わり際に、ファラの掌底破を重ねて……!」

レイス「いや、いっそ空中で連続技に繋げるという発想が……」

リッド「いや、ちょ、ちょい、ちょい待ち、だとしたらさあ、あえて秋沙雨に固執する必要はねぇんじゃねぇか?」

レイス「ほう……面白い。聞こうか」

リッド「ああ……いや、まだはっきり形になってるわけじゃないんだけどさあ、ひとつの技と、別の技を組み合わせて、短所を打ち消し合うような新しい技、っていうかあ、」

レイス「その路線でくるか……あいや、実はな、私もそれを考えていたんだ」

リッド「マジ!?え、マジマジ!?」

(以下フェードアウト)

ここのシーンもそうなんだけど、失った子供時代の埋め合わせをするかのごとくレイスにベッタベタに懐くリッドさんが微笑ましくもあり切なくもあるんだよな……


8歳から孤児やってて旅のメンバーもだいたい年下なリッドさんは、基本的に保護者やまとめ役に回りがちなので心を許せる年上の人物に甘えるということが滅多にないんですよね。

レイスのことをそれなりに怪しんでる原作リッドさんはここまでベタ懐きしないので保護者成分強めなんだけど、それはそれでお前だってもっと甘えたい年ごろだよなあ……と頭を抱えてしまう



レイスのことを兄か父のように慕うウキウキハーシェルについての話はこのぐらいにしておいて、このシーンの赤文字にしたところについてちょっと語りますね。

秋沙雨の弱点については後で語るからいったん置いといて、秋沙雨の弱点をカバーするための2人のアイデアについて。


レイスの空中で連続技に繋げるっていう案、このブログの読者様はどっかで覚えがあったりしませんか?







そうですね、ザレイズ版秋沙雨です


ザレイズ版秋沙雨は原作ではできなかった空中連携が可能になっていて、秋沙雨だけで敵を無限にハメられる超性能技と化しています。


さすがにドラマCDから拾ったというよりも空中を飛び回るシルフに対して地上技4つで戦うのがめちゃくちゃしんどかった原作レイスから進化させるイメージで調整したんだと思うんですけど、それでもついつい反応してしまうね……



そしてリッドさんが語っている別の技と組み合わせて新しい技を作るというアイデアは、原作リッドさんの奥義・翔雨裂空撃と繋がっています。


翔雨裂空撃っていうのは、秋沙雨の連続突きの後に裂空斬に繋げる技ですね。

秋沙雨の最後の飛び上がりが裂空斬になっていて、その裂空斬も普通の裂空斬より強力になってるから思った以上に便利なんだよなあ

たぶんまだリッドさんしか使用者がいないから、知らない人はまったく知らないレア技です。


レイス「それでは」

リッド「レイスー!技!」

レイス「ああ!」

リッド「編み出しとくからさ!今度会った時!」

レイス「楽しみにしておく!」

レイス「秋沙雨の後には!」

2人「気をつけろ!」

レイス「あっはっは……セイファートのご加護があらんことを!」


すっかり仲良くなった2人。なおこの後敵として戦うことになる模様



ドラマCD版ではレイスも一度はリッドさん達を守るために国軍を裏切ろうとしたぐらいに友情を感じているので、レイスの正体バレからのレイシス戦は彼のことを信頼しきっていたリッドさんの反応を含めてめちゃくちゃ悲痛なものとなっています。聞くタイプの地獄



ロエンさんが親友レイシスの裏切り行為を止めるため、そしてレイシスに想いを寄せるアレンデ姫を悲しませないために卑怯を承知で姫をレイスの前に連れて来たので、レイスは姫(=大切な妹)を裏切ることができずに元老騎士としてリッドさん達に剣を向けるんですよ……


大切な仲間と肉親の板挟みで精神を限界まで追い詰められた後に、モブ騎士をさがらせて「私に戦わせてくれ……」「せめて、私の手で……」と言葉を絞り出すレイシスさんの重たすぎる親愛がCERO:Aのゲームのキャラとは思えない凄まじさなので、マジで一度ボイス付きで浴びてほしい



レイスの圧倒的な実力と裏切りの事実で心身ともに追い詰められたリッドさんは、つい秋沙雨を出してしまいます


リッドさんのクセを知っているレイスはこれを完璧にガード。そしてレイスは秋沙雨の弱点も当然知っているので、直後に致命的な一撃が……






来ませんでした。


反撃してくるかと思われたレイスはそのままリッドさんの攻撃を浴びて倒れ、リッドさん達は国軍から逃げるようにセレスティアへと渡ります。


ドラマCD版でも、レイスはやっぱりリッドさん達にトドメを刺すことができなかったんですね。



リッドさんが秋沙雨を出してしまった時、秋沙雨の弱点についてのレイスのアドバイスや、「秋沙雨の後には!」「気をつけろ!」のやり取りが回想として戦闘の様子にかぶって流れるんですよ。

視聴者に「リッドが秋沙雨出しちゃった!ヤバいよ反撃されちゃうよ!」と思わせる名演出だし、友情と現状に揺れる2人の気持ちを表しているような気もする。


ドラマCD版の秋沙雨はリッドさんとレイスが一緒に稽古をしたり楽しく語り合ったりした時の思い出の技、つまり2人の友情の象徴って感じでしょうか。



セレスティアに渡った後、イケるイケるエネルギーが切れて自分が何のために頑張っていたのかわからなくなったファラちゃんを元気づけるためにリッドさんがレイスを話題に出すシーンがあるんですけど、そこも原作とドラマCDで少し違うんですよね。



ドラマCD版ではこんな感じ↓

リッド「レイスと戦った時な……」

ファラ「え?」

リッド「オレ……追い詰められて、無意識のうちに秋沙雨を……ふっ、全部ガードされちまって、そのあとオレは隙だらけだった。息が止まったよ……レイスの顔を見た。やられる!って……」

リッド「レイスは迷ってた。だから最後の一振りが出来なかったんだ」


リッドさんも秋沙雨を防がれた時に反撃が来るって予想していたけど、結局レイスは反撃ができずに斬られたんですよね。

ドラマCD版だとレイス本人がリッドさんのクセや秋沙雨の弱みを知っているからこそ、そこを狙うことができなかったところに彼の迷いを感じることができる




ちなみに原作はこんな感じ↓

リッド「レイスは、最後の一振りが出来なかった」

ファラ(?)

リッド「オレは隙だらけで、反撃するきっかけはいくらでもあったのに、レイスは…そうしなかった」

ファラ(…)


リッド「レイスも迷ってたんだと思うぜ。あれだけ立派な地位と頭をもってるレイスだってやっぱり迷ってたんだ」


原作リッドさんも自分とレイスの実力差と勝敗のちぐはぐさから彼の迷いに気づいています。

原作では仲間のレイスの迷いを感じ取ったというよりも、元老騎士レイシスの迷いを感じ取ったような語り方をしているね



この後原作とドラマCDの両方でリッドさんの名言のひとつである「自分のことを何もかもわかってる人間なんていないんじゃねえかな?何が正しいとか悪いとか、そんなのすぐにわかるわけねえもん」っていう言葉が出てきます。


王命に従い行動する元老騎士としての正しさと世界の危機を知った一人の人間としての正しさとの間で迷っていたレイスを見た原作のリッドさんと、アレンデ姫を守りたい気持ちとリッドさん達と育んだ友情との間で迷っていたレイスを見たドラマCDのリッドさん。


こうして比べてみると、たどり着いた答えは同じでもけっこう違うものですね。



今回はここまでです!

これからは秋沙雨を見るたび筆者と一緒に胸がいっぱいになってくれよな!!

最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m