りんぶるのザレイズ気がむいたらね

思いたった時に書きたいことを書いて去るだけのブログです。ゆっくり暇をつぶしていってね。

ティル・ナ・ノーグに生きるモブ達

こんにちは!

今回はタイトル通りザレイズ世界のモブキャラの皆さんに焦点を当てて語ってみたいと思います!

モブキャラクターとは、漫画、アニメ、映画、コンピュータゲームなどに登場する、個々の名前が明かされない群衆(主要キャラクター以外の“その他大勢”)のこと。(Wikipediaより引用)


原作の記憶を持たないサブキャラ(マゼット博士とかアスターさんとか)についてじゃなく、マジのガチのモブの話。このマニアックすぎる話題にいったい何人がついてきてくれるのでしょうか

モブにだって人生がある









これはオスカーさん参戦イベに登場する男の子

詐欺と宗教の合わせ技でおかしくなってしまった両親を正気に戻すために、オスカーさん達に「家から聖なる御使いを盗んでほしい」とお願いしてきます。

たかが虫一匹のせいで家庭環境が崩壊してるこの男の子の心の痛みはいかばかりか



当たり前のお話なんですけど、モブキャラにもそれぞれの家族や人生があります

テイルズオブザレイズというゲームをプレイしているプレイヤーから見た彼らは、汎用の立ち絵すらないただの町民Aや村人Aや兵士A。

でも彼らも本当に男の子とかAとかBとか名付けられてるわけじゃないし、それぞれに暮らしだってあるんですよね。


具現化でいきなり生えてきた存在で過去は全部作り物、だけど彼らにとっては今ティル・ナ・ノーグに自分が生きているということが真実なんですよ。鏡映点と一緒

ザレイズ世界の中から見た彼らは、ただのハリボテじゃなくて中身があるんだよって話です





リカルド氏とキュキュちゃんの参戦イベに登場するモブ帝国兵の皆さん


ハスタの部下にしておくにはもったいなさすぎる平和主義者の集まりです。このイベで登場するまでもきっと苦労してたんだろうなあ


AさんBさんを筆頭に、帝国兵達はリカルド氏達が暮らす街とハスタ達帝国の部隊が武力衝突をしないよう双方へ必死に呼びかけます。

ハスタ付きで来てるのに一度ルカちゃま達が武器を下ろすほどの熱意ある説得をしてくれるよ







彼らは帝国に報告すべきことはきっちり報告するし、戦闘ではハスタ側として戦います。

平和主義者とはいえ立ち位置は帝国側。任務に忠実で真面目な性格が垣間見える






最終的にはみんなでハスタに逆らい帝国を抜けます。リカルド氏とキュキュちゃんの代わりに大正ロマンな街を守ってくれてるよ


最近の帝国は兵士をリビングドールβにするのがデフォだから、帝国兵との和解チャンスもグッと減って悲しい限りです。

ていうか自軍の兵士の尊厳を奪ってんじゃねえ


帝国兵さん達との和解をより深く味わうために、ルカちゃまとイリアちゃんとスパーダくんの3人は帝国に散々な目に遭わされてるので帝国への不信感が強いことは押さえておきたいですね。

メインシナリオ2部2章と2部10章をおさらいしてから読むのもまた一興









これはルキウスくん参戦イベに登場する楽団の指揮者さん。


オーケストラコンサートを間近に控えているのに突然失踪してしまった彼。

シナリオの終盤で、彼は落としてしまった妻の形見のペンダントを探していたことが明らかになります。

魔物に襲われた時にいつの間にか失くしてしまい、いてもたってもいられず街を飛び出してしまったそう


シナリオを進める舞台装置やお話のにぎやかし程度の役割しか持たないモブにもこんな強い想いがあるのかと思うと胸が熱くなりますね。

シナリオが良いイベントは登場するモブの質も高い



この指揮者さんが具現化されてから結婚して奥さんに先立たれたんだとしても、もともと「そういう設定」で具現化されたんだとしても、彼が亡くなった奥さんやその形見のペンダントをめちゃくちゃ大切に思っていることには変わりはないんですよ。

なあ覚えがあるだろうそういう鏡映点に……


メタ的な視点では鏡映点、つまりメインキャラとモブには大きな差があるんですけど、モブさん達のほとんどは鏡映点と同じ具現化された存在。

モブさん本人は一生気づかないまま過ごすんだろうけど、彼ら一人一人が作り物の過去と本物の感情というザレイズで何度も描かれるテーマを背負ってるのが面白いですね。


モブと鏡映点の素敵なつながり



救世軍バルバトス派とかいうパワーワード


救世軍バルバトス派の兵士はバルバトスを神のごとく信奉しています。


彼らはバルバトスの周りに腰巾着的に付きまとって他のキャラに絡んだり、バルバトスの指示に従って周りの迷惑を顧みずに行動したりと、わりと厄介なほうのモブ。

親分がバルバトスだから厄介なのは必然ではある


彼らがバルバトス信者になるまでには、メインシナリオの複数の章にまたがる壮大なドラマがあるよ




ある時、手足を失ったりして前線で戦えなくなった負傷兵救世軍の本拠地であるケリュケイオンを降ろされることになります。


マークニキやフィルおじは負傷した仲間の命を危険にさらさないために地上基地への配置替えを行うと決めたんだけど、負傷兵達からは不満続出。


彼らは救世軍の任務に誇りや使命感を持っていて、バックアップでも捨て石でもいいから最期の瞬間まで前線にいたいと思ってるんですよね。










負傷兵の中には手柄を立ててケリュケイオンに戻してもらおうと独断で出撃する者もいるほど。

「俺達にはまだできることがある、役立たずなんかじゃない」という彼らの強い意思を感じる




その後なんやかんやあってバルバトスと行動を共にすることになった負傷兵の皆さん


バルバトスは負傷兵さん達のことを虫ケラ程度にしか思ってないので、彼らをゴミのように使い潰します。

でも、お荷物扱いや厄介払いを嫌う彼らにとっては、自分達を死ぬまで戦場に兵士として置いてくれることこそが望みなんですよね。

負傷兵の皆さんはもはや取り憑かれたように戦い続けるよ




リビングドールにされようがボコボコにされようが仲間がいなかろうが関係なく、圧倒的なパワーと傍若無人な性格で目的のために突っ走るバルバトス。

そんな彼の姿は、負傷兵達にとって大きな希望でした。

どんな逆境にも負けずにそれを正面から受け止め跳ね返すバルバトスは、負傷兵の皆さん改め救世軍バルバトス派の皆さんにとっての英雄になったんですよね。

ガチクズ系敵キャラが人の心を救った稀有な例


しかもディムロス中将ではなく自分が英雄として選ばれたことに気を良くしたバルバトスがちょっとだけ大人しくなるんだから、世界っていうのはうまくできてる





バルバトスと救世軍バルバトス派の皆さんと対照的だと思ってるのが、アレクセイ閣下とアレクセイ一派の皆さん


アレクセイ閣下はザレイズ世界でも相変わらずの手腕で信者作ってます。テイルズで閣下呼びされてる奴のカリスマ性の高さは異常


帝国内で密かに増やしたアレクセイ一派の協力でリビングドール状態から脱した閣下は、原作と同じように超強力な兵器で世界征服して理想の国を作ろうとします。




大失敗します。悪役とはいえあんたほんと報われないな……






完全に心が折れた閣下はそのまま遺跡の崩落に巻き込まれて死んじゃうところだったんですけど、シュヴァーンさんが間一髪このピンチを助けます。


シュヴァーンさんが教えてくれるんですけど、この時アレクセイ一派の帝国兵達は遺跡が今にも崩れ去りそうなのに絶対に閣下と同じ道を選ぶ覚悟でその場に残り続けているんですよ。


入念に準備した作戦が徒労に終わって、非道に手を染めた結果だけしか得られなかった閣下。

でも同じ理想を持って一緒に頑張ってくれる仲間は失わなかったという事実が彼を再び立ち上がらせるのは、マジで熱い展開ですね。

部下に必ず生き残るよう命じる閣下は完全にルート分岐完了してる


シュヴァーンさんの助けがあったのももちろん大きいとはいえ、原作で心をベンタブラック塗装されたアレクセイ閣下が白さを取り戻す決め手になったのが名前も設定されていないモブ達というのは本当に奇跡だと思います。

これもうある種のジャイアントキリングだろ






今は救世軍と連携しながら独立派閥として元気にやってるみたいです。モブさんもときどきしゃべるよ




おまけのディノイア3段活用。↑の画像で部下とやり取りしてる時のアレクセイ閣下は一番穏やかな表情をしているという豆知識

ヴェイグ・リュングベル推しをやっているとかすかな表情の差に気づくスキルが磨かれますね。

おかげでシゼルさんの笑顔もデュークさんの笑顔も見逃さなかった




今回最後に紹介するモブさんは、ユージーン隊長とマオくんの参戦イベで登場するミナール・マーチング・バンドの皆さん


カレギア領のミナールで種族融和を推し進めるユージーン隊長が音楽祭のために集めたメンバーで、様々な種族の人で編成されています。




ガジュマのメンバーは何やら他のメンバーと距離がある様子

ガジュマっていうのはユージーン隊長みたいな人のことです。あけすけに言うなら獣人




実は、マーチングバンドのリーダーや何人かのメンバーが野蛮なガジュマとは演奏できないって辞めちゃったんですよね。

昔ガジュマの盗賊に襲われたせいでガジュマが全員盗賊と同じに見えちゃってるんだなあ


メンバー脱退のいざこざのせいでガジュマのメンバーと他のメンバーがお互い変に遠慮したり気を遣ったりして、それで謎の距離が生まれてるんですよね。

マーチングでも息が合わなくて本来の実力を発揮できずにいるよ






バンドを抜けたメンバーはその後もガジュマのメンバーを馬鹿にして悪口を言ってる。

そして悪口を聞いてしまったメンバーはもっと調子が出なくなってしまいます。アニーちゃんもドラムメジャーのバトンを落としまくり




アニーちゃんや馬鹿にされているバンドのメンバーは、せっかくまとまってきたマーチングバンドを悪口問題のせいでバラバラにしないよう、元メンバーのことは相手にせず笑ってスルーしようとします。


アニーちゃんとモブさん達の考えがシンクロしてるところが心が通い合ってる感じがして好き


ユージーン隊長は一度は彼らを見守ろうとするんですけど、やっぱり本来の実力を出し切れていないマーチングバンドの面々を見て、みんなの前で陰口問題について明かします。




実はガジュマ以外の種族のメンバーも陰口を言われてたことがこのタイミングで明らかになります。まあそうだろうな……


陰口を言われてもそんなもん笑い飛ばしてやろうぜ!っていうメンバーの皆さんのたくましさは素晴らしいものだと思います。

ただ、彼らは悪口を言われ慣れてるというか、馬鹿にされることが当たり前になってるところがあるんですよね。

ガジュマモブさんの「繊細じゃない俺たちは傷つきませんよ……なんてな!」が全てを物語ってる




ユージーン隊長は不当な扱いを受けても笑顔で乗り切ろうとする彼らの強さをわかったうえで、陰口問題をみんなに共有することで馬鹿にされたら怒って当たり前という感覚を思い出させてくれたんですよ。


他のメンバーが陰口を言われたメンバーのために怒ってくれることで、これは大きな問題だと言っていいんだって堂々と発信できる雰囲気が生まれるんだよな


みんなの気持ちが一つになった後の演奏は、ぜひ自分でイベントを復刻して聞いてほしい。カレギア音楽祭履修済みの方は今から一緒にシナリオログへ行きましょうね




マーチングバンドの皆さんのこともそうなんだけど、ユージーン隊長はミナールの人達のことを本当に大事にしています


具現化によってたくさんの種族が暮らす世界になったティル・ナ・ノーグには、種族差別などの問題も一部持ち越されています。

ユージーン隊長は、ミナールの人達が種族関係なく仲良く生きていくことがザレイズ世界での種族共存への第一歩だと信じてるんですね。


鏡映点はザレイズ世界において強い影響力を持ってるんだけど、鏡映点だけがどんなに仲良くしてたってその他大勢の一般人達が争ってたら世界は荒れていくんですよ。

イクミリ達や鏡映点、そしてモブさん達みんなが合わさってザレイズ世界を形作ってるので、危機から世界を救った後のことを考えるなら世界に生きるモブさんと一緒に頑張っていくという意識が大切なんですよね。



今回はここまでです!

他にもたくさん素敵なモブさんがいるので、ぜひ推しモブを見つけてほしい

最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m